訪問介護において食事作りはヘルパーの仕事の1つです。
ただし、食べる機能の低下などにより、食の細い人は、低栄養になりがちな人も多いため、食事には工夫が必要になります。
手軽にできる食事作りの工夫として、あまり野菜をレンジで加熱して冷凍庫にストックしておく方法もあります。
じゃがいもや人参、たまねぎなど適当な大きさに切り、加熱したら小分けにして密閉容器や袋に入れて冷凍保存しておくと便利です。
市販のルーやソースを加えてカレーやシチューに簡単にアレンジできますし、ゴハンを添えれば1品だけでカロリー補給できます。
また、全て手作りでと考えずに、スーパーやコンビニの惣菜も活用します。
たとえば、筑前煮などの煮物類はやわらかく仕上がっているものが多いので、そのまま提供可能です。
市販のポテトサラダに卵を加えて油をひいて焼けば、ふんわりとしたオムレツになります。
ただし、介護用のレトルト食品は、食材の形態にはこだわっているものの、一般的に低カロリーなので栄養表示を確認することが大事です。
そして、ほどよくとろみがあり、スプーンでまとめてすくえて食べやすいこともあり、利用者に人気なのがドリアやグラタンになります。
冷凍保存していた野菜にホワイトソース、ツナ缶を混ぜてチーズをのせて加熱するだけです。
ツナ缶とチーズでたんぱく質もカロリーを摂取できるので低栄養の食事にはぴったりです。
和食より洋食を好んでいる高齢者も多いので、こうした食事も織り交ぜながら提供していくことが大切になります